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2015.08.11

父親が勝手に、子供の名義で、生命保険に加入しているが、問題は?

先日、Aさんが、うちの事務所に来て、

「契約者がA、被保険者もA、受取人もAとなっている生命保険があるのですが、父親が保険料を支払っていて、10年以上前に、その払込が終わっている。今回、この保険証書を渡されたのですが、贈与税がかかるのでしょうか?」

と相談してきました。

生命保険の契約では、4人の人物が必ず、登場してきます。

この4人の登場人物は重複してもよく、1人ですべてを担っても構いません。

今回の相談では、下記のように、登場人物は2人です。


保険の契約者   子供
保険料の支払者   父親
被保険者   子供
保険金の受取人   子供

保険の契約者、被保険者、保険金の受取人は、生命保険に加入するときに、契約書に記載します。

被保険者は、生命保険の対象となる人のことで、この人に何か起こると、保険事故と呼びますが、(例えば、ケガ、病気、死亡など)保険金が支払われることになります。

そのため、あとで被保険者が変更されることはありません。

ところが、契約者と、受取人は、いつでも自由に変更が可能です。

例えば、上記で、契約者と保険金の受取人を子供としていますが、ここを、どちらも妻と書き換える手続きは簡単で、しかも、被保険者の保険事故が起こっていなければ、変更したことで、税金が発生することもありません。

とにかく、この相談者Xさんは、この保険証書に、自分の名前しか出ていないので、何の変更手続きも必要ありません。

この生命保険をもらってよいのか、ちょっと不安なのです。

結論から言いますと、実は、保険料の支払者と受取人の関係で、税金が決まります。

そして、税金がかかる時期は、「保険事故が発生したとき、または、契約者が解約して、保険金を受け取ったとき」となります。


保険の契約者   子供
保険料の支払者   子供
被保険者   子供
保険金の受取人   子供

上記のように、すべて子供となっていれば、生命保険が満期になったり、解約することで、戻ってきた保険金(返戻金ともいう)には、保険料を上回った部分に関してだけですが、所得税(一時所得として税金は安くなる)がかかります。
また、子供がケガが病気となり、保険事故が発生した時には、原則、保険金には、所得税もかかりません。

ところが、今回は、保険料の支払い者が父親でしたので、子供が保険金を受け取った瞬間に、贈与税がかかってしまうのです。
これを回避する方法が、2つあります。

1つ目は、子供のXが、この生命保険を、父親から買取ることです。

現時点で、この生命保険を解約したら受取れる金額を、子供であるXの銀行口座から、父親の口座に払い込むのです。

これで、生命保険が、実質的に、Xのものになります。

ただ、Xにそれほど貯金がなく、買取れないこともあります。

そこで、2つ目の方法として、このまま、ずっと父親の相続が発生するまで、待つのです。

すると、この保険料の支払いが父親ですので、相続財産とみなされて、相続税がかかります。

ただ、他の相続財産の金額にもよりますが、それほど、多額の相続税がかかることは、ないのではないでしょうか。

しかも、この生命保険は、すでに契約者がXとなっています。

そのため、遺産分割協議の対象にはなりません。

例えば、下記のような生命保険があったとします。


保険の契約者   父親
保険料の支払者   父親
被保険者   子供
保険金の受取人   子供

この場合、契約者は父親です。

父親が亡くなっても、被保険者は、あくまで子供なので、保険事故は発生していません。

この生命保険は、保険料の支払者が父親であるため、先ほどと同様に、相続財産とみなされて、相続税がかかります。

ただ、それはよいとしても、契約者も父親なので、この権利を誰が相続するかを、遺産分割協議で、決定しなければいけないのです。

このとき、

「被保険者である子供が、相続するでしょ」

と、普通は考えるかもしれません。

ところが、被保険者以外の、契約者と受取人は、いつでも変更可能で、被保険者の子供である必要もありません。

そのため、例えば、妻がこの生命保険を相続して、契約者を妻として、受取人も妻に変えることができます。

すぐに、この生命保険を解約するか、または契約が満期になれば、妻が、その保険金(返戻金)を受取ることができます。

このとき、保険料に関しては、すでに相続税を支払い、この生命保険は、妻のものになっているので、保険料を上回った部分だけしか、所得税はかかりません。

このように、被保険者が父親ではないときに、保険料の支払者が父親であれば、相続税の対象となり、契約者が父親であれば、遺産分割の対象となるのです。

父親が被保険者になっていない理由としては、いろいろと考えられます。

  1. お金がない子供のために、保険料を支払ってあげていた
  2. 父親に持病があり、そもそも、生命保険に加入できない
  3. 年齢が若い子供を被保険者とすると、利回りが高くなる

ということで、この事例では、妻と子供なので、争うことは少ないと思いますが、兄弟同士であれば、どうなるか、分かりません。
そのため、もし下記のような契約形態になっていたら、遺産分割で争う事態だけは避けるために、今すぐに、契約者を、被保険者の子供などに変更しておきましょう。


保険の契約者   父親 → 子供
保険料の支払者   父親
被保険者   子供
保険金の受取人   子供

今の時点で、保険料の支払いが終わっていないこともあるはずです。

その場合には、契約者を子供に変更した後も、父親が、保険料を支払い続ければよいだけです。

それで、贈与税が子供にかかることは、ありません。

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